ヴィンテージのBUG Midrangeのおはなし。その1
ここ最近のパウパーがトロンと統治者系、ついでにデルバーに支配されてアグロデッキの入り込む余地が無かったので禁止改定に期待してたんですが失望するだけでした。
という話は置いておいて約2年ぶりのDN更新らしいです。
最近はあまりにパウパーやる気が起きなくてついヴィンテージデビューしてました。
使ってるデッキはBUG Midrange。墓荒らしとかそんな呼称が付いてるらしいです。
デッキはだいたい画像の感じ。気分によってメインが部分的に変わるけど70枚くらいはほぼ固定。

☆そもそもこれどういうデッキなの?
http://mtgwiki.com/wiki/黒青緑フィッシュ
mtgwiki見るとクロック・パーミッションって書いてあるけどコントロール寄りな気がするやつ。
死儀礼で相手の墓地、ナーセットとレオヴォルドで相手のドローを封殺しながら一方的にアド稼いで殴り切るのが陰湿な基本プランです。
基本的にはグッドスタッフ系のデッキなので、どこを引いてもある程度安定して動けるのが最大の魅力。
ただ尖った動きは存在しないので、ヴィンテージに一方的な暴力を求める人向けのデッキではありません。

☆デッキリスト
https://www.mtggoldfish.com/deck/1938600

☆簡単なデッキのパーツ毎の解説
4:《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
このデッキが黒緑の二色を触る理由その1。
1ターン目フェッチから死儀礼、2ターン目にナーセットorレオヴォルドで相手のドローを封殺しに行くのが王道パターン。
序盤の加速、終盤の詰めにも使える最強の1マナクリーチャーの座は伊達じゃない。

3:《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
でかい。以上。
2ターン目には大体フェッチと1マナドローかカウンターが墓地にあるので最低でも2/3、相手が茶色ければ4/5スタートだったり。
エルドラージの難題の予見者やら現実を砕くものもしっかりキャッチしてくれるケツのデカさが魅力。
サイズがでかい以外トランプルも妨害能力も何もないので、青い相手にはサイドアウト候補。

2:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
墓地からアンリコ唱えると脳汁溢れます。
緊急時のチャンプブロッカーだったり2Tナーセットの返しに圧をかけに行ったり仕事は多いので増やしてもいいかも知れない。

2:《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》
黒緑を触る理由その2。
ドロー阻害+対象に取られるとドローが出来るから着地さえすればアド。
2ターン目にこれが出せるなら最優先でok。
茶単相手には何もしないのでサイドアウト。

1:《正気泥棒/Thief of Sanity》
3マナ2/2飛行、殴ると爆アド。
対青系デッキの最強クリーチャー。ヤンパイ、メンターのトークンを無視してクロックを刻みつつアドが取れるやばいやつ。
これでFoW奪うとピッチで撃てます。(重要)

1:《Ancestral Recall》
1:《渦まく知識/Brainstorm》
1:《思案/Ponder》
1:《噴出/Gush》
1:《時を越えた探索/Dig Through Time》
1:《宝船の巡航/Treasure Cruise》
1:《Time Walk》
1:《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
ヴィンテ制限のやべーやつら。だいたい説明不要の強さ。
ブレストは初手に打つとこっちの手札弱いのばれるから気をつけようね、くらいしか言うことはないです。

2:《定業/Preordain》
1マナドローなのに制限くらってない程度の性能のドロー。
1ターン目の優先度は死儀礼>定業>思案>何もしない>ブレストくらいの順です。
青赤ゼロックス相手とかだと1枚減らしたりするけど正しいサイドボーディングか分かりません。

3:《突然の衰微/Abrupt Decay》
黒緑を触る理由その3にして最大の理由。
3マナ以下しか触れない代わりにカウンターされない最強の除去。
暗殺者の戦利品との比較に関しては誰かがしてると思いますが、サイド後以降も考えた場合は
・カーン二種(大いなる創造者、ウルザの後継)に触れない
・バザール、ワクショが割れない
くらいが大きなデメリットです。
最近はカーン山積みのスタックス系デッキが流行ってるから戦利品でもとか思うのですが、現在のヴィンテリーグでの遭遇数は
逆説+青赤ゼロックス+ジェスカイのメンター系三種>スタックス+エルドラージ+MUDのカーン系三種
なので、リーグを回り続ける分にはこっちのほうがいいはずです。

4:《意志の力/Force of Will》
4:《精神的つまづき/Mental Misstep》
1:《狼狽の嵐/Flusterstorm》
打ち消し9枚。
FoW4枚は確定枠、つまづきも環境の7割の相手に刺さる(MUD、スタックス、エルドラージ、ドレッジ以外全て)ので4枚。
1マナ打ち消しの枠に関しては、このリストではフラスターを採用していますがここ最近スタックスが増えているのでピアスの方がいいかも知れません。
Dazeは2ターン目にならないと撃てないわワンテンポ遅れた分を取り返せないわなのであまりおすすめ出来ません。

3:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
アドが取れてシコれて(日本語版のみ)マウントも取れる最強のプレインズウォーカーです。
相手の盤面にクロックが無かったら問答無用で叩きつけてください。2回起動すれば大体勝てます。
レオヴォルドと役割が被ってるんじゃないかという疑問は浮かぶと思いますが、片方だけだと稲妻1枚で気軽に打破されるのでなるべく両方並べてマウントを取りましょう。

1:《無のロッド/Null Rod》
対逆説ストーム用兵器。スタックスにもそこそこ効くよ。MUDは微妙。
メインの1枚を都合よく素引きするのは難しいので、然るべき相手の時はデモチューで引っ張ってきてください。

7: フェッチランド
7: デュアルランド
マナベースの根幹。
デュアランはなるべく盤面に三種類揃えましょう。偏ると不毛が飛んできて一色潰れて動けなくなります。

1:《露天鉱床/Strip Mine》
2:《不毛の大地/Wasteland》
相手のマナベースとドローを縛り上げて勝つデッキなので、合計3枚。
死儀礼が居れば不毛起動しても使えるマナは減らないので、積極的に割っていきましょう。

1:《Library of Alexandria》
初手にあったら展開より先にまずはこれから置いてください。
最低限無色マナは出るので中盤以降引いても完全なゴミではないですが、噴出がないと手札7枚には戻らないと思います。

サイドボード編
4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
2:《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
墓地対策はドレッジおよびサバイバルの相手考えるとこれくらいは必要。
墓掘りの檻はボーラスの城塞やヨーグモスの意志も止まるので、ストーム相手にもサイドインします。
虚空の力線は対ドレッジ以外の役割がないので出来れば抜きたいのですが、無いと勝てない、あってもたまに負けるのでさすがに。

2:《自然の要求/Nature’s Claim》
2:《魔力流出/Energy Flux》
1:《無のロッド/Null Rod》
対茶単、逆説ストーム用兵器。茶単相手は魔力流出を最速で設置することだけを考えれば大丈夫です。

2:《冥府の報い/Infernal Reckoning》
何このカードって言われそうなやつランキング堂々のナンバーワン。一応スタンで使えるらしいですよこれ。
無色のクリーチャーを追放してライフゲインが出来ます。
各種茶単やエルドラージ相手はもちろんのこと、逆説ストームもティンカーから荒廃鋼の巨像が飛んでくるので念の為サイドインしましょう。

1:《致命的な一押し/Fatal Push》
1:《毒の濁流/Toxic Deluge》
追加の除去です。以上。


☆なんでこのカード入ってないの?枠
《闇の腹心/Dark Confidant》
これで巡航めくって死んだから嫌い!
という冗談は置いておいて、2/1というボディーがヤンパイから出てくるエレメンタルにキャッチされる点、返しの歩行バリスタX=1で消し飛ぶ点、そして1ターン待たないとアドバンテージに繋がらない点などが不快になったため解雇されました。
1ターン生き延びたら強いよね枠で正気泥棒と枠を争った結果、回避能力を持つこと、タフネスが高いこと、ウィルの餌になることの三点により正気泥棒に軍配が上がったため不採用となりました。

《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
表面がパワーが0のクリーチャーのため、相手のPWに対して圧を掛けられないことがむかつく局面が多かったため不採用となっております。
裏面の小マイナスで噴出を代替コストで打てるのは瞬唱にはない強みですが、それ以外の面で瞬唱を上回る部分が無いような気がします。

《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
能力は全部強いよねうん。
ただ最近はナーセットが流行ってるせいで0能力使えない局面が多かったり、そもそも抵抗の宝球でマナコスト増やされて一生唱えられないといった局面が多すぎたため解雇となりました。

《暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy》
さっき突然の衰微の項目で語ったので略。
これ入れるなら不毛1枚削っていいと思います。

《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
対ストーム以外に出番が無いので却下。
汎用性考えると狼狽の嵐の方が強いと思いますし、そもそも現状の構成で逆説には十分に有利なので過剰なサイドボーディングになりそうです。

《真髄の針/Pithing Needle》、《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》
ドレッジ相手には劇的に刺さり、茶単のカーンも止められるので、他にも有用な相手があればサイドに枠を取るかもしれません。

長くなったので各マッチアップとかの話は記事分けます。

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abr

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